鍾 謙柔(しょう・けんじゅう)―2023年中途入社
台湾出身。大学でメディア学を専攻し卒業後に来日。広告代理店の営業勤務を経て、広報へのキャリア転換を志し、広告・PR領域での経験を活かせる環境を求めてDDSに入社。入社後はマーケティング部門を経て、経営管理部PRグループ グループ長に就任。DDS初の広報専任担当としてPR体制の立ち上げに取り組み、メディア戦略・情報発信・社内外の調整など幅広い領域を総統括している。
DDSへの入社理由
――前職の業務も含めて自己紹介からお願いします。
鍾:台湾の大学を卒業後、ワーキングホリデーで来日したんですが、沖縄のホテル会社で仕事が決まったので就労ビザを取得し、そこでホテルのフロントとして1年半ほど勤務していました。でも大学ではメディア学を専攻していたので、マスコミ関係や広告関係の仕事をやりたい気持ちもずっとあったんですよ。
そうは言っても未経験のままだと就職先の門戸が狭いと感じたので、まずは広告代理店で土台づくりをしようと、都内の独立系広告代理店に転職し、そこで約2年ほど営業職を経験しました。そういうステップを踏んだうえで「そろそろ広報にチャレンジしたい」と思い、DDSに入社した流れですね。
転職活動では広報職に絞って探したんですが、やっぱり事業会社での広報経験がなかったので、正直かなり厳しかったです。そんな中、DDSが「広告代理店やPR会社の経験者歓迎」と募集しているのを見て応募しました。いくつか候補はありましたが、DDSは組織体制や福利厚生、制度面が整っている印象があったので、長く働けそうだと感じて選びました。

現在の業務内容とやりがい
――鍾さんが広報として入社したDDS初の専任担当者となりました。
鍾:そうですね。入社当初はPR体制もなく、手探りで組織づくりから関わりました。現在はメディアへのアプローチを中心に露出獲得を行っていますが、ネタがない状態で動いても成果にはつながらないので、社会の関心事を常に確認し、自社と結びつけて提案しています。
ホワイトペーパーもネタづくりの一環ですね。社内情報を分析して調査資料を作り、メディアに送付する。実際には取材につなげるための“準備作業”が業務の大部分を占めています。
――そう考えると見えない部分で日々かなりの準備をされてますね。
鍾:実際の取材対応は表に出る仕事ですが、その前段となる情報収集や企画づくりに多くの時間を使っています。
皆さんが目にするのは後半の“露出された結果”だけなので、「楽しそう」「ラクそう」というイメージを持たれがちなんですが、実際はその裏で行うネタ作りや情報整理、資料作成にかなりの工数がかかります。
正直、地味で大変な作業も少なくありません。それでも社外の方と対話しながら自社の魅力を伝え、それが露出という形で成果として返ってくるのは大きなやりがいですね。露出をきっかけに問い合わせが来たときは、自分の仕事が売上に貢献していると手応えを感じます。
――社内の情報を集めて分析し、それを世の中の関心事と結びつけて社外の方に分かりやすく伝える。手間も多く、骨の折れる仕事だと思います。
鍾:法人営業に近いですよね。記者の方にこちらの情報を提案していくという意味では、営業的な動きに重なるところが多いと思います。前職では広告代理店で営業をしていたので、その経験が今の仕事にも生きていると感じますし、必要な能力としても大きいと思います。

1日のスケジュール
――日によって動き方は違うと思うんですが、どんな流れで仕事をすることが多いのでしょうか?
鍾:朝は毎日ちがう事業部の朝礼に参加しています。PRは会社全体を見る仕事なので、各事業部の動きを把握するためですね。そのあと自分たちのチームのタスク確認をします。
直近だと、朝はまず社名を検索して新しい情報が出ていないか確認し、世の中のニュースもチェックします。アプローチできそうな話題があれば、その場で記者にメールしたり電話したり、資料を作ったりします。
水曜の午前中は事業部長と定例会があって、進捗共有のほか、事業部から「最近こんな問い合わせがあった」「こういうテーマが増えている」などのネタを集め、それを記者への提案につなげています。午後は作業の時間で、メディアへの連絡やリリース作成など。正直、決まったルーティンがあるわけではなく、毎日かなり流動的ですね。
――外部へのアプローチって鮮度が大事だから、流動的に動くしかないですよね。
鍾:まさにそうです。それに加えて、今は新サービスのリリース準備もいくつか動いていて、プレスリリースを書いたり、もし記者会見をやるなら当日の流れや企画書をまとめたり、そういった作業も並行して進めています。

組織としての将来像
――組織としての将来像はありますか?
鍾:オウンドメディアやメルマガみたいな、売上に近い領域の発信にも今後は取り組んでいきたいと思っています。チャネルをもっと増やしていって、いろんな角度から会社の価値を伝えられる体制をつくるのが目標ですね。
ただ、会社全体で見るとPRの部署はまだ小さくて、今自分がやっていることを他のメンバーにも広げていきながら、もっと大きな組織に育てていく必要があると感じています。責任者になってまだ半年ぐらいで、ようやく形になってきた段階なので、そこは今の課題であり、これからの目標です。
いま私の下には複数のメンバーとクリエイティブ担当がいますが、PRの実働は実質1人体制です。本来PRって、メディア対応だけじゃなくて、SNSや自社での発信、口コミに関わるレピュテーションマネジメントなど、かなり幅広い領域があるんですが、現状は手が回っていない部分もあります。そこをしっかり強化して、より手堅いPR体制にしていきたいと思いますね。
――そうなると、本当に広報の方にどんどん来てほしい、という感じですよね。

DDSの広報担当として求められること
――この会社に入って「あ、自分変わったな」と思うタイミングはありますか?
鍾:前職は営業だったので、ある意味「顧客優先」がすべてだったんですよね。お客様に言われたことは必ず受けて、その通りに動く、というスタイルでした。でも今の会社はそれとは少し違っていて「自分はどうしたいか」をきちんと出していく必要があります。
私はもともと、自分からどんどんアイデアを出すタイプではなくて、与えられた仕事をしっかりこなす方だったんですけど、この立場になってからは「会社にとって何が一番いい動きなのか」を主体的に考えて、優先して行動するようになりました。そこは大きく変わった部分ですね。
――元々の「言われたことを100%やるのは当たり前」という姿勢に加えて自分から発信して動く力もついてきた、という感じですね。
鍾:あと「社内の調整」ですね。前職ではそこまで必要がなくて、とにかくお客さんとのやり取りさえうまくいけば良かったんです。
でも、広報は社外では記者の方とのやり取りがありつつ、社内では各部署やエンジニアとの調整が欠かせません。メディアからは「こういう画を撮りたい」「こういう形で取材したい」といったリクエストをいただくんですが、それをそのまま持っていくと社内で負担になったり、クレームにつながったり、最悪の場合「もうやりたくない」といった声が出ることもあります。
ですから、うまくメディアの要望と社内の事情をうまくバランスを取って調整する折衝力が、以前より確実に鍛えられたと感じますね。

――広報って、社内調整力が重要になりますよね。
鍾:あとは、普段から社内でちょっと話したり、何か困っているときに手伝ったりしておくことも大事だと思います。日頃からつながりがあるとお願いもしやすいじゃないですか。
やっぱりそういう関係性ができていると調整もしやすいので、広報としてはそこも必要な力だなと感じています。
――要するに調整力やコミュニケーション能力が必要ですよね。そこに加えて、ビジネス的に必要な立ち回りも身についたと。
広報担当者へのメッセージ
――最後に広報担当者へのメッセージをお願いします。
鍾:DDSに入ってみて感じたのは「やりたいことがちゃんと実現できる環境」ということでした。最近、新卒の子と話す機会があったんですが、大手に入った友人の話として「最初の3年間は雑務中心」と言われたそうなんです。でも、うちは入社してすぐ現場に関われるし、経験を積めば早い段階で責任者にもなれる。ここは大きな強みだと思います。
チャレンジしやすいし、自分でアピールしていけば、やりたい仕事にしっかり手が届く。若いうちから責任あるポジションを経験したい人には、とても合っている環境だと思います。

※本記事の内容は、2025年5月取材当時のものです。

